星愛空~届かなかった手紙~
「要君ー…?
華波だよ。沙浦 華波。」
要君ー…。
私はここにいるよ。
ずっと、ずっとー…。
ここにいるよ。
「……あなたが沙浦 華波さん?!」
「はいー……そうです。……けど?!」
看護婦さんの発す言葉があまりにも
意味深く何故か気になってしまった。
「彼ね。
入院してからずっとずっと
あなたのことばかり話してたの。
“俺の最高の彼女だっ!!”って…………。」
………………えー…?
要君ー…。
本当っバカ!!
バカバカ………………ばか。
要君が入院したのは私達が別れてからだった。
要君はー…私と別れてからもー…。
ずっと私を彼女って思ってたのー…?
どんなに離れても。
ずっとずっと
私のこと彼女って思ってくれてたの……?!