星愛空~届かなかった手紙~
私は電気の消えた部屋を見て、
なにかがおかしい。と察知した。
「要…君………?!」
ーーーーー要君がいない。
「要君っ?!?!」
いつも要君が寝ている
ベッドの上には要君がいない。
いつもならついている電気も静かに消えている。
ーーまるでもう使わない部屋のように。
要ー…君…?
ーーーーー要君がいない。
私は持っていた荷物を床に落として走った。
そしてひたすら看護婦さんを探した。
なんで要君がいないの?
なんで要君があそこで寝てないの?
その時ー…
「沙浦さんっ!」
このまえの看護婦さんは廊下を走って私のもとへときた。
「沙浦さんっ…大変なの……!!!」
看護婦さんはなにか知っている様子だった。
「………え?!」
「彼が今大変なの………!!」
ーーどういうこと?!
「意識不明の状態で………」
ーーーなんで………………?!
「もうっー…目を覚ますことはー…」
看護婦さん。
何言ってるの?
あんまり適当なこと
言ってたらやぶ医者だって訴えるよ?
看護婦さん。
要君はまだ生きてるよ?
生きてるんんだよー…?
…………それなのになんでそんな悲しい顔するの?