星愛空~届かなかった手紙~
要君はー…
このまえまでここで眠ってた。
すやすやと…。
それなのにー…。
「……っ」
涙がぽたぽたと落ちる。
「要君ー…私一人じゃなんにもできないよ。」
私は部屋を見つめながら言った。
「私一人でプラネタリウム行けって言うの?!」
プラネタリウム約束したじやん。
「一人で生活しろっていうの?!」
「なんでもかんでも……一人でしろっいうの?!」
今までは、
どこか地球のどこかにいる要君とただ繋がっていたらいいと思ってた。
だけどー…
だけどね。
要君が本当にいなくなったら
私はどうやって笑えばいいのーー……?
私の足は自然に
要君の入院していた病室にむかっていた。
“501号室。”
ほんのりお日様の香りがする。