星愛空~届かなかった手紙~
知ってたー…?
私にとってその人はたったひとり。
要君だったんだよー…。
要君といたらー…
つらいことも。悲しいことも乗り越えられた。
「……っう……やだよっ…私、一人で…
生きていけるほど強くないっ……!!!」
私はただ、泣き叫ぶことしかできない。
私はきっと一生恨む。
神様も世界も日本も
科学者も薬剤師もお医者さんも。
どうして要君を助けることができなかったのかと。
でも一番最後には、
自分の無力さに腹が立っていた。
ーーごめんね。
なにもできない女で。
こんなにも無力で。
本当にごめんねー…。
「要君ー…」
届かなくても聞いて欲しい。
これが私が伝えたかったことー…。
「私ねー…高校生の春、
要君にハンカチ差し出されて、
始めはこんなに好きになるなんて思ってなかった。
ーーHIVをうつされた時さ、
本気でプライドも捨てて、死んでやろうか、
とか、要君をひたすら恨んでひたすら憎んでたんだよー…。
ーーでもね知ってた?人間は恋をすると変わっちゃうんだよー…?
私ね、要 京平っていう
男の子に世界で一番熱い恋をしたー…。
でもその恋はうまくいくはずもなくてー…
切なくて、儚くて、ほんのりほろ苦かった。
ーーーでもね、私がいじめられてたとき。
笑っていられたのはあなたがいたからだよー…要君。
あなたがいたから。
あなたがいなかったら私今頃、
ここに存在してなかった。
…………あの日。
私達はお互いのことー…
想いあいすぎてたんだよねー………。」
私にとってその人はたったひとり。
要君だったんだよー…。
要君といたらー…
つらいことも。悲しいことも乗り越えられた。
「……っう……やだよっ…私、一人で…
生きていけるほど強くないっ……!!!」
私はただ、泣き叫ぶことしかできない。
私はきっと一生恨む。
神様も世界も日本も
科学者も薬剤師もお医者さんも。
どうして要君を助けることができなかったのかと。
でも一番最後には、
自分の無力さに腹が立っていた。
ーーごめんね。
なにもできない女で。
こんなにも無力で。
本当にごめんねー…。
「要君ー…」
届かなくても聞いて欲しい。
これが私が伝えたかったことー…。
「私ねー…高校生の春、
要君にハンカチ差し出されて、
始めはこんなに好きになるなんて思ってなかった。
ーーHIVをうつされた時さ、
本気でプライドも捨てて、死んでやろうか、
とか、要君をひたすら恨んでひたすら憎んでたんだよー…。
ーーでもね知ってた?人間は恋をすると変わっちゃうんだよー…?
私ね、要 京平っていう
男の子に世界で一番熱い恋をしたー…。
でもその恋はうまくいくはずもなくてー…
切なくて、儚くて、ほんのりほろ苦かった。
ーーーでもね、私がいじめられてたとき。
笑っていられたのはあなたがいたからだよー…要君。
あなたがいたから。
あなたがいなかったら私今頃、
ここに存在してなかった。
…………あの日。
私達はお互いのことー…
想いあいすぎてたんだよねー………。」