星愛空～届かなかった手紙～

そして、あっという間に最後の手紙。

私の涙は止まらなかった。
どんなに内容がおもしろくても……

私の涙は止まらなくて………
要君の考えてることとか思ってたことや、感じてたことすべてが伝わってきてー…。


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華波へ

病室が変わることになったぞーー。
今度こそ、隔離されるらしい。
俺、前海行った時みたいに
泣かないからな！
一応…男だし。
なんかもう隔離されたら華波に
手紙出せなくなると思うわ。
つか、華波が読んでるか
どうかもあいまいだけど。

でも届かなくっても、いい。
いつかこれが俺の気持ちとなるから。

伝えたいことを封じると
いつか気持ちに変わる。……だから
完全に封じることができたら華波に伝えたいな。


俺らが出会った歌舞伎町ってさ。
なんかすげぇ悪いイメージあるじゃん？

“怖い”とか
“危ない”とかさ。

ーでも本当は違うと思う。
それに俺さ…
歌舞伎町のおかげで人を
愛すことかできたんだと思う。


二年前は華波の震える足を見て、
つい、声をかけてしまった。

それで、俺は華波を
欲望のままに犯してしまった。