星愛空~届かなかった手紙~
ほんとはな?
そんなことするつもりじゃなかった。
でもー…ただ、
お金のためだけに利用されてるなら、
お金を払ったら華波はどこか遠くへ
行って戻ってこない気がしてー…。
反省してる。
永遠に反省してます。
でもこんな俺を華波は受け入れてくれた。
抱きしめてくれた。
頼ってくれた。
それがなによりも嬉しかった。
でもそのせいで
華波は嫌がらせにあったんだよな?
ごめんな。俺のせいでごめんな。
ごめんな。本当にごめんな。
でも聞いて欲しい。
俺は本気で華波に恋をした。
そして愛を知った。
運命を信じた。
こんなに普通だった俺の人生に
一瞬に一度の光だったんだと思う。
だからこんな俺なんてサッパリと
忘れて華波は新しい形をうみだしてほしい。
今まであった
悲しみも、苦しみも。俺と華波だけのもの。
だからその悲しみ苦しみを捨てて、
新しい道を歩いてほしい。
華波なら俺がいつ死んでも大丈夫だろ?
1+1= これさえできれば
大丈夫。これが本当の基本だよ。
今、華波の頭にある俺との記憶は
これからの華波には全く必要のない記憶。
だから俺の存在を記憶から消してほしい。
いや、消さなくてもいいから
華波には
向き不向きより前向きに生きてほしい。
俺には華波が
いたからつくられた思い出がある。
そして華波がいなかったらつくられなかった思い出がある。
だから誰がなんといおうが、俺の思い出は
宝物だから。