星愛空~届かなかった手紙~

関西で知り合って
彼氏になった雄樹。
別れた時、私は泣いた。

でもその涙には色がなかった。愛がなかった。

でも要君を想って流した涙はいつも愛があった。色があった。形があった。

要君ー…。
毎日毎日、手紙かいてたんだよねー…。
毎日毎日毎日毎日、同じ部屋でー…。

私のことを待ってたんじゃないかな…。

二年間もずっと届かなかった手紙。
届かなかったメッセージ。

要君といたかった。
要君と話したかった。
要君ともう一度プラネタリウムに行きたかった。

ーーーでももう私は後ろを向かない。

向き、不向きより前向きだもんね…!!。

“お前は一生俺のもの”

………ねぇ要君ー…。
私、嬉しいよ。
すっごく嬉しいよー…。

認められたみたいで。
愛してるって言われたみたいで。
プロポーズされたみたいで。

「……ありがとぉ……
すき…ごめんねぇっ…ありがとう………!!」

海に向かって叫んだ。
空に向かって叫んだ。

ずっと要君に伝えたかった言葉。
伝わらなかったメッセージ。
愛してるの気持ち。
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