星愛空~届かなかった手紙~
空は既に真っ暗でになっていて、
今にも泣きそうな色をしていたー…。
そこで輝く、数えるほどしかない星。
………私はただ、泣く。
泣いてもなににもならないのにねーー…。
ーーーーポトッ
私が封筒を持ち上げると
封筒の中から何かが落ちてきた。
「…なにこれ……」
星型におられた黄色の折り紙。
私は拾い上げて顔を近づけた。
「………星?」
私は折り紙をひたすら見つめる。
要君がー…折ったのかなー…。
「……あれ?」
よく見ると折り紙の
端っこに何か文字がかいてあるー…。
さらに顔を近づけてみた。
「………“お…前は…一生……俺…のもの…”」
星型におられた折り紙にはそうかいてあったー…。
……なにそれ。
要君は最後の最後までばかだった。
好きだよ。ばか。
当たり前だよー…。
私は、一生要君の女だよー…。
どんなに糸を引き裂かれようと、
私の記憶には 要京平 という男の人が焼き付いている。
私の全てに焼き付いている。