星愛空~届かなかった手紙~



「具合はどう?!」
「うん…分からないけど~…。」

大地兄ちゃん…私のこと軽蔑するかなぁ。

どっか行けよって突き放すのかなぁ。

「……………私、汚いでしょ?!」

無意識に口から出た言葉。

しばらくの沈没の後ー…。

「汚くないよ。」

大地兄ちゃんはこんな私のことを
汚くないって言ってくれたー…………。
汚いんだ。
でも汚いんだよ。

「私、汚いよ!!ウリして、うつされて!!
お金もらって!!ホストクラブいってー…。」

涙は一瞬にして流れていった。

大地兄ちゃんは本当は汚い!って
思ってるんじゃないかー…。


そんなことばかり考えていたんだ…。


「華波は汚くなんかない!!汚れてないから!!」
そう言った、
大地兄ちゃんの声はすごく震えていた…。


< 47 / 418 >

この作品をシェア

pagetop