星愛空~届かなかった手紙~
「具合はどう?!」
「うん…分からないけど~…。」
大地兄ちゃん…私のこと軽蔑するかなぁ。
どっか行けよって突き放すのかなぁ。
「……………私、汚いでしょ?!」
無意識に口から出た言葉。
しばらくの沈没の後ー…。
「汚くないよ。」
大地兄ちゃんはこんな私のことを
汚くないって言ってくれたー…………。
汚いんだ。
でも汚いんだよ。
「私、汚いよ!!ウリして、うつされて!!
お金もらって!!ホストクラブいってー…。」
涙は一瞬にして流れていった。
大地兄ちゃんは本当は汚い!って
思ってるんじゃないかー…。
そんなことばかり考えていたんだ…。
「華波は汚くなんかない!!汚れてないから!!」
そう言った、
大地兄ちゃんの声はすごく震えていた…。