星愛空~届かなかった手紙~
『Ⅱ : 幸せが消えた時』


………………なんの、病気ー…。

言い出せない。
言えない。
言う勇気がない…。

「…………。」

私はなんにも言えなかった。

「癌とか?!あ、ー!!心臓病?!
まぁ結果がそうであろうとあたしは
華波の親友だから安心しなさぁ~い!!」

織香は私の背中をポンと軽く叩いた。



ーーーー言っても…親友?!

本当に?!………

私がHIVだって言ってもー…?!


ずっと仲良くしてくれるの?!

「本当にどんな病気でもずっと親友?!」

私は真剣に聞いた。

「何真剣になってんの??」

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