星愛空~届かなかった手紙~
私の周りに一人は
ドンドンドンドン減っていく。
一人、二人、三人、
涙が枯れたころには、
誰一人といなくなっていた。
「ただいまぁ…」
私は家族にも
友達にも見放されてー…。
どうやって生きていけばいいのだろう。
誰の支えで生きていけばいいのだろう…。
誰の肩に寄りかかっていけばいいだろう。
誰に涙を拭ってもらえばいいのだろう。
「………大地兄ちゃん…。」
思わず口からでた名前。
ーーー大地兄ちゃん…ーーー。
私は玄関を飛び出して走り出したー…。