星愛空~届かなかった手紙~
「大地君……好き…好き・・・大好き・・・」
ーーーーーーーーー大地…兄ちゃん?!
と、女の人ーー…??
私はとっさに草の後ろに隠れた。
そして、草木の間から
大地兄ちゃんのことを覗いた。
「俺も…好きだ…でも…」
大地兄ちゃんは女の人と抱き合っていたー…。
「でも何よ。大地君、去年は私のこと好きって言ってくれたじゃない……?!」
女の人は更に大地兄ちゃんに抱きついた。
「でもな、葉凛…
今は葉凛よりも大切な人が…」
大地兄ちゃんは強く抱きつく女の人の
腕を放した。