星愛空~届かなかった手紙~
「分かってて、…あんなことたの…?!」
少し落ち着きを取り戻した私は言った。
「…何か言ってよ。」
要君は黙ったまま、下を向いていた。
「…本気で…好きになった…」
要君は言葉を発すと、同時に涙を流した。
ーーーーー初めて見た男の子の涙に
心が痛くなるー…。
「………場所…変えよ…。」
視線の集まった喫茶店はどうも落ち着かなかった。
「…………そうだな…………。」
そして私達は喫茶店を出た。