星愛空~届かなかった手紙~
私達はただ、道を歩いていたー…。
真っ直ぐな道。
要君の瞳と同じくらいにー…。
でも、どんなに真っ直ぐな気持ちだとしても。
許せない。
許せない。
許せなかった。
私はいつ死ぬか分からない体。
私はいつ病気が悪化してもおかしくない体。
私はいついじめられて
傷つけられても必要のない体。
そう思うと一気に涙が溢れ出しそうになった。
ーーーーーーここで泣いちゃだめ。
必死に上を向いた…。
…私の目はいつ乾いてくれるの………?!
…私の心はいつ安心してくれるの……?!
何事にも不安定で…。
何事にも不確かで…。
「俺さぁ…小五の時ー…
事故でケガしたんだ…。」
要君がいきなり話しかけてきたー…。