星愛空~届かなかった手紙~
私は目についた近くの河川敷に
寝転がった。
そして…涙をうっすら流しながら歌を歌った。
思い出の歌を。
ーーーーーーーーーーー恋星愛空。
あの日…要君と初めて行った
カラオケで要君にリクエストされ、
初めて歌った曲。
私は空を見上げながらただ、歌った。
「あの日…あんなことしなければ。
そんなこと思ってた。
けど、その悲しみは後で
沢山の喜びに変わるから…。」
ただ、心のままに歌った。
「理論とか議論とかいらないよ。
ただ、欲しいのは…幸せで。
ただ、求めているのは普通の幸せ。
あなたと会った時から
胸の奥で好きでした…。」
しばらく歌っていると、
思わず涙が溢れ出した。