星愛空~届かなかった手紙~
………ルル、プルルル、プルルルルル
緊張で胸が高鳴る。
私は汗ばんだ右手を握りしめた。
……………ガチャ
「もしもしッ!!えっと…華波ですけどッッ」
あまりの緊張に少し声が震えてしまった。
「あ…ッと。
華・・・波ちゃん?!
あ、え?!うん。どうしたの?!」
要君はすごくビックリしていた。
「今から会える?!」
私は携帯を耳に当てながら
河川敷の川原に寝転がった。
ーーーーー綺麗な空ー…。
この空…、夜になったら綺麗な星が
写しだされるんだよねー…。
今日は晴れてるからきっと綺麗な星が見える…。
大空に広がる青い空を見ると、
心は落ち着き、優しい気持ちになったんだ。
「今から?!……と、後10分程で
授業終わるから・・・うん。ドコにいる?!
俺、迎えにいくから!!」
「えっと…南浜の河川敷の川原。」
「じゃ、待っててな!!」
「うん。」