星愛空~届かなかった手紙~
ーーーーーーーガチャッッ
閉じた蕾ははた花をさかせるようにー…。
私の痛んでしまったこの心は、
河川敷から見える空に癒やされていった。
気がつけば涙も乾いていた。
「お!!どした?!」
この前の要君とは思えないほど
元気になっていた。
「あ、もう来たんだッ!!」
私はその満笑にビックリしてしまった。
この前の涙顔が忘れられなくてー…。
「何だよ~華波ちゃんが呼んだんだろ-!!」
要君は私の横に寝転がった。
「そうだけどさッ!!
ね、それより見て!!空…綺麗だよね。」
私も何事もなかったかのように接した。
ーーー許せないのに。
ーーーー憎いのに。