あなたにやっと気持ちが届いた



「はーい!ではみなさん並んで体育館に移動してね~」

そう、先生の声でみんな適当に並んで体育館に移動した。

私たちは2年の最後の組なので隣には3年生の列がくるんだけどなんと、先輩が1組なのでちょうど隣の列!私は毎回せれんとかのんが仕組んで先輩といつも真隣になる。

「美月!先輩居たよ!」

「この感じじゃ私が隣になっちゃうからせれんのところは美月ね!」

「せ、せれん別にそこまでしなくていいよ」

「いいの!せれんがそうしたいんだから」

「そうよ!せれんに甘えてたらいいのよ!」

「ありがとう」

「あ!また隣だね!」

「え?あ、そ、そうですね」

なんと!今あの桧山先輩から話しかけられました!

せれんとかのんの方をみると、2人もびっくりした顔してた。

「後ろの子と隣の子は友達?」

「は、はい」

「そうなんだ!」

「おはよう」

なんて、かのんとせれんにまで挨拶してる!

「「あ、おはようございます」」

2人とも戸惑いつつも挨拶を返している。

「あ!ラッキー後ろつっきーじゃん!ってあれ?」

「え?湊が前だったんだ」

「君もこの子の友達?」

「あ、はい!俺東条湊っす!こいつは神埼美月」

もー湊わざわざ言わなくていいのに

「神埼さんって言うんだね!よろしく」

「こ、こちらこそよろしくお願いします」

「後の2人もよろしく!」

「「よ、よろしくお願いします」」

「え?俺は?」

「フフ、よろしくね東条くん」

「湊でいいっすよ!てか、先輩って桧山優斗さんっすよね?」

「え?俺のこと知ってるの?」

「もちろんっすよ!だってつっきーは」

「あーーー!」

私はとっさに湊の口を押さえた。

「どうしたの?」

「なんでもないです。」

もぉ、余計なこと言わないでよ!って目で訴えたら湊も申し訳なさそうに私を見ていた
< 4 / 20 >

この作品をシェア

pagetop