あなたにやっと気持ちが届いた
「はーい!ではみなさん並んで体育館に移動してね~」
そう、先生の声でみんな適当に並んで体育館に移動した。
私たちは2年の最後の組なので隣には3年生の列がくるんだけどなんと、先輩が1組なのでちょうど隣の列!私は毎回せれんとかのんが仕組んで先輩といつも真隣になる。
「美月!先輩居たよ!」
「この感じじゃ私が隣になっちゃうからせれんのところは美月ね!」
「せ、せれん別にそこまでしなくていいよ」
「いいの!せれんがそうしたいんだから」
「そうよ!せれんに甘えてたらいいのよ!」
「ありがとう」
「あ!また隣だね!」
「え?あ、そ、そうですね」
なんと!今あの桧山先輩から話しかけられました!
せれんとかのんの方をみると、2人もびっくりした顔してた。
「後ろの子と隣の子は友達?」
「は、はい」
「そうなんだ!」
「おはよう」
なんて、かのんとせれんにまで挨拶してる!
「「あ、おはようございます」」
2人とも戸惑いつつも挨拶を返している。
「あ!ラッキー後ろつっきーじゃん!ってあれ?」
「え?湊が前だったんだ」
「君もこの子の友達?」
「あ、はい!俺東条湊っす!こいつは神埼美月」
もー湊わざわざ言わなくていいのに
「神埼さんって言うんだね!よろしく」
「こ、こちらこそよろしくお願いします」
「後の2人もよろしく!」
「「よ、よろしくお願いします」」
「え?俺は?」
「フフ、よろしくね東条くん」
「湊でいいっすよ!てか、先輩って桧山優斗さんっすよね?」
「え?俺のこと知ってるの?」
「もちろんっすよ!だってつっきーは」
「あーーー!」
私はとっさに湊の口を押さえた。
「どうしたの?」
「なんでもないです。」
もぉ、余計なこと言わないでよ!って目で訴えたら湊も申し訳なさそうに私を見ていた