水の国の王子様は従者を溺愛中!


カイルに背中を向けて服を脱ぎ始めると、後ろでカイルも脱ぎ始める音が聞こえる。

そう、一昨日も一緒に入ったわけだけど…一昨日とは違って私達は想い合ってる恋人同士だ。


恋人なんて今まで出来た事ないからどういう気持ちで入ったらいいのか…

「…俺、後ろ向いてるからこの前みたいにリディアが先にシャワー浴びて」

「…うん」

服を脱ぎ終えて、私はシャワーを出した。
お城はあちこち壊れてるけどちゃんとお湯も出る。

残っているボディソープを泡立てて体の汚れも落とす事が出来て、普通に生活してたら当たり前の事なのにすごく幸せを感じる。

「リディア、そっち向くよ?」

「うんっ…」

私は前と同じ様に壁の方を向いた。
どうして全く気付かなかったのだろうか…

正面を向くと、鏡に映ったカイルと目が合った。

「ひゃぁっ」

「ごめん!そこに鏡あるって全然気付かなくて!」

鏡に映った正面からの裸をカイルに思い切り見られて、動揺した拍子に石鹸で滑りやすくなった床に滑ってしまう。

「わっ」

「リディアっ」

カイルは私の頭が壁に激突しないように頭と体を押さえて抱き止めてくれた。

「大丈夫?怪我してない?」

「ん…平気…カイルは?」

「俺も平気だけど……あんまり見ない約束は守れなかったな…」

「うぅ」

「…おでこ壁に打ってないか見せて?」

「打ってな……ン」

カイルの方に顔を向けるとキスをされて、キスをしながら体もカイルの方へ向かされてしまう。

唇が離れるとカイルの視線が私の体に移るのがわかる。

「やだ…あんまり見ちゃダメって言ったのに…」

「…リディアの身体綺麗だから見たい」

そう言うカイルの体をふと見ると、ライマーレ軍に傷付けられた傷が残ってはいるけど透き通る様な綺麗な肌で綺麗な体なのはカイルの方で余計に他の意味でも恥ずかしくなって胸をパッと腕で隠した。

「カイルの方が綺麗だもん…」

「そんな事ないよ、男女の体じゃ比べる対象にならないし…もう少し見せて?」

カイルに腰を抱き寄せられると、太腿辺りに…0多分これは…カイルの大きくなってるものが当たる。

私の身体で興奮してくれてると思うと胸が熱くなる。

カイルに腕をズラされるとつい腕を外してしまって、胸を露にするのを許してしまう。

するとカイルは私の胸を壊れ物を扱う様に手の平で優しく包み込む。

「…すご……柔らか…」

「ン……」

どう反応して良いか分からなくて戸惑っているとカイルは私の頬にキスをすると、そのまま鎖骨の辺りに唇を這わせる。

「リディア可愛い…俺、リディアの事好き過ぎて…どうにかなりそう」

シャワーのお湯が滴り、興奮して高揚しているカイルが色っぽくて私の方がどうにかなりそう…


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