水の国の王子様は従者を溺愛中!
何度も唇が重なり、深く甘い口付けを交わしてしいるとこれがメロメロになるという事なのか立って居られなくなり床に座り込む。
カイルはそれを追い込む様に壁に手をつきながらキスを続ける。
すると、壁に手をついていない方の手が私の胸に触れて愛撫される。
そして唇が離れると、今度はもう片方の胸の先端をカイルの唇が触れて唇でも愛撫される。
「はぁ……ひぁっ……ンーッ…」
「…敏感で可愛い」
カイルは妖艶な笑みでそう言う。
カイルって恋人いた事ないって言ってたけど……こういう事は初めてじゃない?
王子様だもん……きっと性欲の処理みたいのがあったんだ…
カイルの壁をついていた手が私の太腿を撫でるように伝うと脚の間に割って入る。
「ぅあっ……そんなとこ…恥ずかし…」
「大丈夫…キスに集中してて」
また唇が塞がるとカイルには私の身体が快感を得る場所がわかるかの様に手で愛撫され…
私はカイルにしがみついて絶頂を迎えてしまった。
息を整えていると、カイルは手で私の目元を覆った。
「へ…?」
「……ごめん…少しこのままでいて…?」
「...うん?でもどうして目隠すの?」
「急に見せたら怖がらせちゃうかもしれないから…今はこのままな?」
すると、カイルの息が荒くなって下半身付近で動いてるのがわかる。
何をしているのか何となく分かるけど…こういう時どうすればいいんだろう?
散々してもらったんだから私がしてあげるべきなのかな…?
そうこうしてるうちに終わってしまったみたいで、カイルは私の目元から手を離すとすぐにシャワーで洗い流した。
「本当にシャワー浴びるだけのつもりだったけど、抑えられなくてごめん…湯船入って休もうか」
湯の張った浴槽に入ると浴槽は広いのにカイルに後ろから抱き締められてピッタリくっ付いて座る。
「…触り方痛くなかった?」
「ん…気持ち良かった…」
「良かった…感じてるリディア可愛かった」
「……カイルって今までこういう事はした事あったの?」
「え?」
「あ…別に経験あってもいいのっ…王族ならそういう事あってもおかしくないし…」
「……もう全部無くなったから言うけど…アクアヴェールは小さい国だから貿易だけではアヴァンカルドやライマーレと肩並べられない。フォースの特質上、火のフォースの力を弱める事が出来て、雷の力を強める事が出来るから火の力が強過ぎて自分の身まで燃やし尽くしてしまう王族がいればアヴァンカルドの王族と、ライマーレから求められればライマーレへの婚姻を結ぶ事で関係を築いていたから、相手に婚姻を後悔させない為にアクアヴェールの王族はみんな早いうちから夜の営みについて詳しく学ぶんだ…殆ど身売りみたいな感じだけどさ。でも、実践はした事ないよ」
「そうだったんだ…王族の人達が他の国に嫁いじゃったらアクアヴェールの王族減っちゃわない?」
「火と雷のフォースとの子供は必ず双子で片方ずつのフォースを持った子供が産まれて水のフォースの子はアクアヴェールへ戻されるから子孫繁栄には問題ないよ…もう関係ない話だけどさ」
カイルが抱き締める腕に力が入って強く抱き締められる。