betrayal~元彼御曹司との不倫~
「三浦さん…でしょ…」
「え?」
三浦さんの名前が私の口から出て、零斗は明らかに目が泳いでいる。
「三浦さんと浮気したんでしょ?
中村部長の歓迎会の二次会の後?」
「は?…そんな…、誰がそんな嘘言ってんの?
意味分からない…」
無理に笑って冗談っぽくしようとしているけど、零斗の目は先程よりも泳いでいる。
「自分が浮気してるからって、私迄そうやって浮気してるとか言わないで!」
「え、いや。その…とわちゃんの事疑ったのは、ごめん!
俺は三浦さんと、何もないから」
言い訳を繰り返すこの人にさらに腹が立って来る。
いっそのこと、夕べ私も浮気していたのだと言ってやろうか、と思ったけど。
ブレーキがかかるのは、浮気相手の中村春馬が同じ会社の人間である事と、既婚者でそれが世間では不倫だと許されない事だから。
「もう、零斗とは別れる!」
だから、一方的にそれだけを口にしていた。
「別れるって…なんで…」
「私と別れて、三浦さんと付き合えば?」
「それは…。三浦さんの事はちゃんと説明するから!
だから、別れるとか、とわちゃん待って!」
「うるさい!もう仕事以外の事で私に話しかけて来ないで!」
そう口にした時、こちらに人が歩いて来るのが見えて、私も零斗も口を閉ざした。
「…ごめん」
零斗はもう何を言っても無駄だと思ったのか、そう言って私から離れて行った。
私はすぐに歩いたら零斗に追い付いてしまうので、少し時間を置いてから会社に向かった。
「え?」
三浦さんの名前が私の口から出て、零斗は明らかに目が泳いでいる。
「三浦さんと浮気したんでしょ?
中村部長の歓迎会の二次会の後?」
「は?…そんな…、誰がそんな嘘言ってんの?
意味分からない…」
無理に笑って冗談っぽくしようとしているけど、零斗の目は先程よりも泳いでいる。
「自分が浮気してるからって、私迄そうやって浮気してるとか言わないで!」
「え、いや。その…とわちゃんの事疑ったのは、ごめん!
俺は三浦さんと、何もないから」
言い訳を繰り返すこの人にさらに腹が立って来る。
いっそのこと、夕べ私も浮気していたのだと言ってやろうか、と思ったけど。
ブレーキがかかるのは、浮気相手の中村春馬が同じ会社の人間である事と、既婚者でそれが世間では不倫だと許されない事だから。
「もう、零斗とは別れる!」
だから、一方的にそれだけを口にしていた。
「別れるって…なんで…」
「私と別れて、三浦さんと付き合えば?」
「それは…。三浦さんの事はちゃんと説明するから!
だから、別れるとか、とわちゃん待って!」
「うるさい!もう仕事以外の事で私に話しかけて来ないで!」
そう口にした時、こちらに人が歩いて来るのが見えて、私も零斗も口を閉ざした。
「…ごめん」
零斗はもう何を言っても無駄だと思ったのか、そう言って私から離れて行った。
私はすぐに歩いたら零斗に追い付いてしまうので、少し時間を置いてから会社に向かった。