betrayal~元彼御曹司との不倫~
「私は彼と別れたくないけど、親からそのお見合いを無理矢理させられそうで。
私、彼の事を親に内緒にしていて…。
彼の家庭は普通のサラリーマンの家庭で。
絶対に交際に反対されるのが分かっていたから」
付き合っている相手の事をそうやって隠さないといけないなんて、家柄が良いのも色々大変なんだな。
そして、そのお見合いの日取りが決まった頃。
「春馬がね。なら、俺と付き合っていると嘘を言えばいいんじゃない?って。
文夢堂御曹司の俺なら、美怜の親も納得してくれるだろう、って。
俺を隠れ蓑にしたらいいから、って」
言われたように、美怜さんが中村春馬と交際をしていると親に伝えると、そのお見合いの話は無くなった。
ただ、そこから中村春馬と美怜さんとの事は、中村春馬の親にも伝わり、二人の交際は両家に喜ばれ、トントン拍子に二人は婚約となった。
「春馬の札幌への転勤が決まって、籍だけ入れろってお互いの両親が煩くて。
その頃だったかな。春馬は十和子さんにフラれて。
半ば自棄になって私と入籍して」
「え、…」
その真相に驚いて、頭が混乱する。
「春馬も色々悩んでたんだろうね。十和子さんという大切な彼女が出来たけど、私と親友の彼の事を裏切れないって。
元々、春馬が言い出した事なのもあって。
春馬と十和子さんが付き合う前は、春馬は偽装結婚に凄く乗り気だったんだけどね。
春馬それまで本気で女性と付き合った事がなくて。
恋愛にちょっと冷めてて。
でも、立場上いつか結婚しないといけないから、私との偽装の結婚がちょうどいいって」
「美怜さんは、その…今も中村部長とは偽装結婚でいいのですか?
その彼とは、今も続いてるって事ですか?」
「勿論。だから、表向きには春馬と結婚しながら、彼と付き合い続けるって事で、三人の中ではそう決まっているの。
でも、本当に十和子さんと付き合い出してから、春馬迷っていたの。
私と彼を裏切れないのもそうだし、私達の婚約はもう親同士というか、会社同士を巻き込んだもので。
いつか、十和子さんにちゃんと話さないとって言ってたんだけど」
その前に、噂で私が知ってしまって。
私から中村春馬との別れを切り出した。
私、彼の事を親に内緒にしていて…。
彼の家庭は普通のサラリーマンの家庭で。
絶対に交際に反対されるのが分かっていたから」
付き合っている相手の事をそうやって隠さないといけないなんて、家柄が良いのも色々大変なんだな。
そして、そのお見合いの日取りが決まった頃。
「春馬がね。なら、俺と付き合っていると嘘を言えばいいんじゃない?って。
文夢堂御曹司の俺なら、美怜の親も納得してくれるだろう、って。
俺を隠れ蓑にしたらいいから、って」
言われたように、美怜さんが中村春馬と交際をしていると親に伝えると、そのお見合いの話は無くなった。
ただ、そこから中村春馬と美怜さんとの事は、中村春馬の親にも伝わり、二人の交際は両家に喜ばれ、トントン拍子に二人は婚約となった。
「春馬の札幌への転勤が決まって、籍だけ入れろってお互いの両親が煩くて。
その頃だったかな。春馬は十和子さんにフラれて。
半ば自棄になって私と入籍して」
「え、…」
その真相に驚いて、頭が混乱する。
「春馬も色々悩んでたんだろうね。十和子さんという大切な彼女が出来たけど、私と親友の彼の事を裏切れないって。
元々、春馬が言い出した事なのもあって。
春馬と十和子さんが付き合う前は、春馬は偽装結婚に凄く乗り気だったんだけどね。
春馬それまで本気で女性と付き合った事がなくて。
恋愛にちょっと冷めてて。
でも、立場上いつか結婚しないといけないから、私との偽装の結婚がちょうどいいって」
「美怜さんは、その…今も中村部長とは偽装結婚でいいのですか?
その彼とは、今も続いてるって事ですか?」
「勿論。だから、表向きには春馬と結婚しながら、彼と付き合い続けるって事で、三人の中ではそう決まっているの。
でも、本当に十和子さんと付き合い出してから、春馬迷っていたの。
私と彼を裏切れないのもそうだし、私達の婚約はもう親同士というか、会社同士を巻き込んだもので。
いつか、十和子さんにちゃんと話さないとって言ってたんだけど」
その前に、噂で私が知ってしまって。
私から中村春馬との別れを切り出した。