betrayal~元彼御曹司との不倫~
◇
「俺、とわちゃんより年下だからか、付き合っている時、全然とわちゃん俺の事を頼ってくれたりしなくて、寂しかったんだよ」
零斗にそう言われ、そうだったんだ、と気付いた。
確かに、私の方が年上だし先輩だから、仕事でもプライベートでも零斗よりもしっかりとしないといけない、と気張っていたな。
「だから、年下の三浦さんに頼られて嬉しくて。
ついつい」
「ついつい、じゃないし」
私も零斗も、今はその事をそうやって明るく話せて。
今はもう、私は零斗の裏切りを許せているのだと思った。
「俺、最近彼女出来たんだよね」
「そうなの?」
「うん。懲りずにまた職場恋愛なんだけど。
またこれも懲りずに、年上の女性で」
「そうなんだ」
「俺はそうやって頼って欲しいとか思ってるくせに。
実際は強い女性に惹かれるのかも…。
だから、年上だからとか年下だからとか関係なく、俺がとわちゃんの事をそうやって頼れなくしてたのかも」
そう言われ、考えてみる。
「確かに、零斗って弟キャラだもんね」
もしかしたら、そんな零斗に対して潜在的に、私の方がしっかりしないとこの人に嫌われてしまう、とか思っていた所もあるのかもしれない。
「とわちゃんは、中村部長のような頼れる感じの男性が似合うから」
「なにそれ?」
「相手が誰であれ、とわちゃん幸せになってよ。
良い相手居ないの?」
「居ないよ。自分が今幸せだから、元彼女の私がいつまでも一人だと寝覚めが悪いだけでしょ?」
「まあね」
そう言って笑う零斗の顔を見ながら、ありがとう、と心の中で呟いた。
そうやって私の幸せを願ってくれて。
「俺、とわちゃんより年下だからか、付き合っている時、全然とわちゃん俺の事を頼ってくれたりしなくて、寂しかったんだよ」
零斗にそう言われ、そうだったんだ、と気付いた。
確かに、私の方が年上だし先輩だから、仕事でもプライベートでも零斗よりもしっかりとしないといけない、と気張っていたな。
「だから、年下の三浦さんに頼られて嬉しくて。
ついつい」
「ついつい、じゃないし」
私も零斗も、今はその事をそうやって明るく話せて。
今はもう、私は零斗の裏切りを許せているのだと思った。
「俺、最近彼女出来たんだよね」
「そうなの?」
「うん。懲りずにまた職場恋愛なんだけど。
またこれも懲りずに、年上の女性で」
「そうなんだ」
「俺はそうやって頼って欲しいとか思ってるくせに。
実際は強い女性に惹かれるのかも…。
だから、年上だからとか年下だからとか関係なく、俺がとわちゃんの事をそうやって頼れなくしてたのかも」
そう言われ、考えてみる。
「確かに、零斗って弟キャラだもんね」
もしかしたら、そんな零斗に対して潜在的に、私の方がしっかりしないとこの人に嫌われてしまう、とか思っていた所もあるのかもしれない。
「とわちゃんは、中村部長のような頼れる感じの男性が似合うから」
「なにそれ?」
「相手が誰であれ、とわちゃん幸せになってよ。
良い相手居ないの?」
「居ないよ。自分が今幸せだから、元彼女の私がいつまでも一人だと寝覚めが悪いだけでしょ?」
「まあね」
そう言って笑う零斗の顔を見ながら、ありがとう、と心の中で呟いた。
そうやって私の幸せを願ってくれて。