18婚~ヤンデレな旦那さまに溺愛されています~
「まあ、いろは! どうしたの?」
母が驚きの声を上げながら小走りでロビーまでやって来た。
父とおじさまたちもびっくりしながらついて来ている。
ああ、だから下ろしてほしかったのに……。
「足を捻ったようです。気をつけて見ていなかった僕の責任です。申しわけありません」
遥さんが母に謝罪したので私は慌てて否定する。
「違うの。私がうっかり転びそうになって、遥さんが助けてくれたの!」
私はようやく下ろしてもらえて、少し痛むけどしっかり立って歩いた。
「無理はしないほうがいいよ」
「平気です。遥さん、ありがとうございます」
笑顔でお礼を言うと、彼も微笑みを返してくれた。
私たちを見ていた母が「まあまあまあっ!」と喜びの表情で声を上げた。
母は「ふたりが気が合うようで嬉しいわ」と言い、
おじさまは「いろはちゃんが娘になってくれるなんて嬉しいよ」と言い、
美景さんは「いろはちゃん、よろしくね」と言い、
父は「しっかりやるんだよ」と言った。
もう結婚が確定になってる……!