18婚~ヤンデレな旦那さまに溺愛されています~

2、はじめてのデート


 その日、私と遥さんは連絡先を交換した。

 そしてその夜、彼からメッセージが届いた。


『今日は会えてよかった。さっそくだけど、君がよければ今度の日曜日にふたりで会えないかな?』


 私はスマホをうっかり落としそうなくらい驚いて、慌てて握りしめた。


 次は遥さんとふたりきりで会う。

 どうしよう。考えただけでドキドキする。


 だけど、いきなり結婚ってわけにはいかないよね。

 やっぱりある程度お互いのことは知っておいたほうがいいし。


 私は 『わかりました。よろしくお願いします』と返事をした。

 そして、私は静かに視線を壁のほうへ向ける。


「ごめんね、翔真。あなたとの恋は心に秘めておくよ」


 壁に貼った『SAMURAI王子』の特大ポスターにいる推しに向かって私は静かに呟いた。



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