18婚~ヤンデレな旦那さまに溺愛されています~
おじさまの言葉は、どこかよそよそしい感じがする。
親子ってもっと近い存在であるはずなのに、おじさまはまるで他人の話をしているみたいだ。
それが、なんだかもやっとした。
私の両親は私のことを他人にこんなふうに話したりしない。
「おじさま、私は遥さんのことをまだよく知らないけど、彼はとっても優しくて、私のことをその……大切にして、くれます」
最後のほうは言っていて恥ずかしくなってきたけど、事実だし、怖い部分もあるけど、楽しいことのほうがたくさんあるから。
「ありがとう」
「えっ?」
「君がそう言ってくれて私は嬉しいよ。君だけは遥の味方でいてほしい」
私だけって、その言い方もなんだか引っかかる。
「あの、おじさまは?」
「もちろん、味方でいるつもりだ。しかし、遥は私に心を開かない。いろいろと誤解されていることもあるだろうけど、今さら話し合いもできなくてね」
おじさまは本気で困っているような顔をする。
いや、諦めていると言ったほうが正しいかもしれない。
「あの子の母親が亡くなったときも、私は仕事で留守にしていて看取ることができなかった。それを恨んでいるのかもしれないな」
「そんな……」
なんて答えたらいいかわからなかった。