18婚~ヤンデレな旦那さまに溺愛されています~

「それで、テストの出来はどうだった?」

 どきりとした。当然それ、訊くよね。


「結構、できたと思う。数学はいっぱい勉強したからスラスラ解けて楽しかったよ。国語も日本史も大丈夫だった。英語はもう少し頑張ればよかったかな」

 遥さんはにこにこしながら聞いている。

 彼に怒られるほど悪い成績にはならないと思っている。


「次は英語の特訓だね」

「え? あ、そっか。遥さんは英語もできるのね」

「仕事で使ってるからね」

「すごいなあ」

 勉強を教えてもらえるのは嬉しいけど、彼にふさわしくなれるように、私はもっと頑張らないといけないなあって思う。
 

「ところで、そろそろ寝室を一緒にしようか」

「えっ……」

 急にその提案をされて、どきりとした。

 そういえば、本当は夏休みからそうするはずだったんだよね。


「え、っと……一緒に寝るって、ことだよね?」

「うん、そうだね」

 遥さんは笑顔でさらりと言った。

 夫婦なんだから、本来はそれが当たり前なんだけど、いざそうなると緊張する。


「いろはは嫌?」

 と遥さんが困惑の表情で訊ねた。

「そんなことないよ! でも、あの……今夜から?」

 不安げに訊ねると彼は笑顔のまま言った。


「いつでもいいよ」

「じゃあ、週末から!」


 即答してしまった。

 だって、心の準備が必要だもん。

 遥さんは「いいよ」と快く了承してくれた。



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