18婚~ヤンデレな旦那さまに溺愛されています~

21、ご褒美デート♡


 3連休は毎日、朝から晩までいちゃいちゃするというわけではなかった。

 せっかくのお休みなのにずっと家にいるのももったいないので、お出かけすることにしたのだけど。


 着いた場所は遊園地。

 テストの結果がよかったので、遥さんがご褒美にどこでも好きなところに連れていってくれると言って、私がお願いしたのは遊園地だった。


「わー、人が多いね!」

 連休中だから、主に子連れ客が多かった。

 その中でカップルももちろんいるし、友達同士で来ている人たちもいる。

 園内で周囲を見渡したあと、ガイドブックを広げた。


「ねえ、遥さん。どれから乗る?」

「どれでもいいよ。いろはの好きなもので」

 にっこりと笑顔でそう言われて、私は一番好きなアトラクションを選んだ。


 スタートはゆっくり上昇して、園内で一番高い場所からほぼ垂直に急降下し、そのあとスピードを保ったまま走り、急カーブからぐるぐる回転するゾーンがしばらくあり、そのあとまた上昇してラストまた落ちて終了。


「わたし、このアトラクション大好きなんだ。小学校の身長ギリギリのときからパパと一緒に乗ってたの」

 アトラクションの列に並びながらその話をしたら、遥さんは「そう」と短く返答した。

 それっきり、何も話さなかったけど、私はあまりにもわくわくしていたせいか、彼の異変に気づかなかった。


 そう。遥さんは絶叫系が苦手だったのだ。


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