18婚~ヤンデレな旦那さまに溺愛されています~
< 遥 >
一方、遥はいろはの部活の展示がされている場所を探していた。
今日学校へ来ることを話すと、いろはは少々嫌がっていたが、いろいろと都合がいいので彼はもちろん来ることにした。
そして、いろはが家では絶対に見せてくれなかった例のイラストを拝見すべく、その場所へ向かっているところだった。
ぱったりと、意外な人物に出くわしたのだった。
「あっ……あらぁ、秋月課長、こんなところで偶然ですね!」
じゃがいも……と遥は胸中で静かに呟いた。
「ああ、若葉さん。どうしてここに?」
「親戚の子がいて、部活で出し物をするんですけど、その場所がどこかなあって探していたんです」
最近はメークインよりやや男爵に傾いてきているなあ、と遥は胸中で呟いた。
「へえ、何の部活?」
と遥は笑顔で訊ねた。
「えっと、推し……」
「え?」
「お、おおー……サッカー部なんですけど!」
遥は怪訝な表情をした。
「サッカー部? 何か出展してるの?」
「い、や……実は、掛け持ちしてて!」
「ふうん。で、何の部活?」
「な、何だったっけかなあ?」
焦る彼女を見ていると、そのくしゃっとした表情がますます男爵に見えてきて、遥は笑いを堪えるのに必死だった。
一方、遥はいろはの部活の展示がされている場所を探していた。
今日学校へ来ることを話すと、いろはは少々嫌がっていたが、いろいろと都合がいいので彼はもちろん来ることにした。
そして、いろはが家では絶対に見せてくれなかった例のイラストを拝見すべく、その場所へ向かっているところだった。
ぱったりと、意外な人物に出くわしたのだった。
「あっ……あらぁ、秋月課長、こんなところで偶然ですね!」
じゃがいも……と遥は胸中で静かに呟いた。
「ああ、若葉さん。どうしてここに?」
「親戚の子がいて、部活で出し物をするんですけど、その場所がどこかなあって探していたんです」
最近はメークインよりやや男爵に傾いてきているなあ、と遥は胸中で呟いた。
「へえ、何の部活?」
と遥は笑顔で訊ねた。
「えっと、推し……」
「え?」
「お、おおー……サッカー部なんですけど!」
遥は怪訝な表情をした。
「サッカー部? 何か出展してるの?」
「い、や……実は、掛け持ちしてて!」
「ふうん。で、何の部活?」
「な、何だったっけかなあ?」
焦る彼女を見ていると、そのくしゃっとした表情がますます男爵に見えてきて、遥は笑いを堪えるのに必死だった。