18婚~ヤンデレな旦那さまに溺愛されています~
「遥さん、彼女と知り合った経緯とか、好きになった理由とか、なんでもいいので言える範囲でどうぞ!」
司会者の男子生徒の興奮ぶりがすごい。
そして、カメラが遥さんに向けられる。
「彼女が4歳の頃に出会いました。ずっと、片想いしています」
遥さんの返答に「きゃーっ!」と生徒たちの声が一斉に響いた。
となりのドレス姿の女子生徒は「すごーい! 一途!」と声を上げた。
小春は「やば……想像以上の純愛。メモしとこ」とスマホに打ち込み始めた。
「長い片想いですね。途中、気が変わらなかったんですか?」
司会者の質問に遥さんは笑顔で答える。
「変わりませんね。一生、彼女を愛するつもりだったので」
周囲の生徒たちが「きゃああああっ!!!」と今まで以上の歓声を上げた。
私はもう、恥ずかしくて、まともに彼らの顔を見ることができない。
「やばいやばい! 今あたし、めっちゃキュン死しそう!」
と小春が興奮ぎみに声を上げる。
「もう、いいよ……恥ずかしいよ」
と遥さんを見上げると、彼はにこやかに言った。
「愛しているよ。いろは」
盛り上がりは最高潮に達した。