18婚~ヤンデレな旦那さまに溺愛されています~
「だったら、自分で決めたことは責任を持ってやり遂げることだ。俺は中途半端な奴が一番嫌いなんだ」
笑顔だけど、冷ややかな口調で言われて、どきりとした。
そして、同時に胸の奥がズキっと痛んだ。
嫌われてしまう……?
「少し、勉強して寝るから」
そう言って寝室へ向かおうとしたら、遥さんが言った。
「無理しなくていいよ」
優しそうにそう言った。
怖そうな顔をしたと思ったら、やっぱり優しい。
でも遥さんはきっと私には優しいけど、他の人には結構冷たい。
それはこの前の学校行事でわかった。
彼には、絶対に誰にも足を踏み入れさせない領域がある。
私でさえも、立ち入ることができない場所。
無理に入ろうとしたら、どうなるか、考えただけで怖くなる。
でも、今は自分のやるべきことが最優先だから。
考えないようにしようと思った。