18婚~ヤンデレな旦那さまに溺愛されています~
真夜中まで由希ちゃんとおしゃべりして、私はベッドに、由希ちゃんは布団に入った。
「おやすみ」と言ってからしばらく経っても私はなんだかそわそわして眠れなかった。
「由希ちゃん」
呼びかけると彼女は「ん?」と反応した。
こんなこと言ったら甘えてるって思われるかな、と思ったけど。
「そっち、行っていい?」
少しの間のあと、由希ちゃんは「いいよ」と言った。
私はベッドから抜け出して、由希ちゃんの布団の中にごそごそと入って彼女の背後にぴったりくっついた。
「甘えんぼ」
「だって、もうこんなふうに一緒に眠れなくなるんだなって」
「旦那が一緒に寝てくれるよ」
「そ、それは……そうだけど」
恥ずかしくなって由希ちゃんの腕をぎゅっと握った。
「いろは、大きくなったね」
突然彼女がそんなことを言い出した。
「18になるもん」
「あんなにちっちゃかったのにね。月日が経つのは早いね」
「……うん」
由希ちゃんが振り向いて私と顔を合わせた。
「あんたのこと、本当の妹のように思ってる。だから、幸せになってほしい」
「由希ちゃん……」
「いろは、ちょっと早いけど、おめでとう」
胸の奥がじんとして、なんだか泣きたくなってしまった。
「由希ちゃん、ありがとう」
私も、本当の姉のように思っているよ。