18婚~ヤンデレな旦那さまに溺愛されています~
33、ずっとそばにいる
ふかふかの布団の中にくるまって心地よい気分で目覚める。
休日の朝は目が覚めてもしばらくベッドの中にいるのは昔から。
だけど、それは結婚してからも変わらないし、となりに誰かがいても変わらない。
こそっと布団から顔を出して、じっと彼を見つめる。
さらっさらの前髪と、長いまつ毛に整った鼻筋。
夢で見た男の子よりずっと大人の彼の寝顔だ。
私は手を伸ばして彼の頬と髪を触った。
そうしたら、彼が薄っすらと目を開けた。
「何してるの? いろは」
「ふふっ……綺麗な顔だから見てるの」
「そう? いろはのほうが綺麗だよ」
よかった。ここにいてくれて。
そう思ったら、なんだか胸がぎゅっと締めつけられる思いがした。