18婚~ヤンデレな旦那さまに溺愛されています~
部屋の中が不気味なほどしんと静まった。
私はおじさまの前で遥さんにくっつかれて、恥ずかしくて顔が燃えるほど熱くなった。
それなのに、当の本人は冷静だった。
「罪を償ってくれるんですか?」
と遥さんが訊ねた。
「私にできることなら、なんでもしよう」
とおじさまが答えた。
「それなら、もう俺の人生に関わらないでほしい」
それを聞いたおじさまは、何も言わずに俯いた。
けれど、遥さんは意外なことを口にした。
「秋月家を継ぐかどうかは俺が決めることであって、あなたじゃない」
おじさまは驚いて顔を上げた。
「遥……それは?」
おじさまが驚くのも無理はない。
縁を切ると断言していた遥さんが、跡継ぎになるかを自分で決めさせろというのだ。
遥さんは表情を変えず、ただ自分の要望を口にした。
「勘違いしないでほしい。俺が動くのはあなたのためじゃない。すべて自分と大切な家族のためです。だから、口出しは一切不要、ということです」