18婚~ヤンデレな旦那さまに溺愛されています~
テーブルに着席すると遥さんがワインボトルを持って、由希ちゃんに訊ねた。
「ワイン、飲みますか?」
「わー、飲みます!」
由希ちゃんは嬉しそうにグラスに注がれる赤ワインを見つめた。
そして遥さんは私にはキッチンから別のドリンクを持ってきた。
細長いグラスにはピンクとブルーの爽やかな色が折り重なった飲み物が入っている。
「君はこれ」
「わ、なんですか?」
「ノンアルコールカクテルだよ」
「ありがとうございます!」
すごーい。私にもこんなの用意してくれるなんて、遥さん出来すぎだよ。
カクテルドリンクはほのかに桃の香りがした。
乾杯してひと口飲んでみると桃ジュースの味とミントの爽やかな感覚に口当たりがとってもいい。
由希ちゃんはお酒好きだから、最初からガンガン飲んでいる。
お料理もとっても美味しいし、由希ちゃんは明るく話してくれるし、遥さんは笑顔で対応してくれるし、食事は和やかに進んでいった。
ふと、由希ちゃんが遥さんに質問をした。
「ところで、なぜいろはと結婚しようと思ったんですか?」
やっぱり、それ訊くよね。
だけど、私も知りたいなと思ったから耳を傾けた。