18婚~ヤンデレな旦那さまに溺愛されています~
カレーを煮込んでいるあいだに、ダイニングテーブルでテストの復習をすることにした。
やっぱり数学が壊滅的だったからだ。
教科書を開いたら複雑な数式が並ぶ。
「ああ、数学ってイヤ……こんなの、何の役に立つんだろ?」
うんざりするけど、テストで間違ったところはきちんと復習しておかないと、次はもっと悲惨なことになってしまう。
卒業はきちんとしないと、遥さんにも恥ずかしい思いをさせちゃうよね。それだけは駄目。
うんうんと唸りながら数学と向き合っていると、遥さんが帰宅して、私は急いで玄関まで出迎えに行った。
「おかえりなさい!」
とびっきりの笑顔で出迎えた。
「ただいま」
遥さんは穏やかに微笑んで返してくれた。
「早いんですね」
「せっかく可愛い奥さんが待っているのに、早く帰らないわけにはいかないよね」
「か、かわいい……?」
頬が熱くなって思わず両手を当てた。