18婚~ヤンデレな旦那さまに溺愛されています~
昼休みが終わる頃、遥さんからメッセージが届いた。
『今夜、早く仕事が終わりそうだから外食にしない?』
思わず「わっ」と声がもれて、となりの小春が「なぁに?」と覗き込んできた。
急いで隠そうとしたけど、とっさに腕を掴まれてしまった。
「わお、デートのお誘い。いいなー、やっぱり社会人と付き合うっていいよね。大人のデートいいなあ~」
「小春、誰にも言わないでよ」
「言わないけど、たぶんバレバレだと思うよ」
「えっ? どうして」
「いろは、顔に幸せがめっちゃ出てるもん」
「うそ」
ぼっと熱くなる頬を手で押さえる。
幸せだよ。結婚がこんなに幸せなことだなんて、理想以上の人に出会えたということだよね。
それなのに、私はキスをしてもらえなかっただけで悩んじゃうなんて、どうかしてるよ。
『はい。楽しみです』
私はメッセージとともにわくわくスタンプを送った。
そうしたら、了解スタンプが帰ってきた。
「いやーん、ラブラブじゃーん」
「えへ、そうかな」
「この調子でもう一組の推しカプ、できる?」
「えっ!?」
小春はにやにやしながら次の依頼までしてきた。
でも、今ならなんでも描けそうだよ。