18婚~ヤンデレな旦那さまに溺愛されています~
マンションに帰るとすぐに制服を脱いで一番高いワンピースを着ることにした。
ピンクの可愛い花柄模様と紺でラメの入ったシックな感じ、どちらにしようか迷った。
でも、あんまり可愛い格好をして遥さんのとなりで歩くには子供っぽいと思われてしまいそうで、ここはやはり大人びたワンピースを選んだ。
メイクとか、あんまりしたことないんだけど、由希ちゃんに教えてもらったことを思い出して、今日は少しだけファンデーションとルージュをつけた。
この格好、遥さんはどう思うかな。
ドキドキしながら待っていると、自宅玄関のドアが開いたので恐る恐る出ていった。
「おかえりなさい」
「ああ、ただい……ま」
遥さんは驚いた顔をして固まった。
どうしよう。もしかして引かれたのかな?
「あ、えっと……せっかくなので、おしゃれしてみました。どうですか?」
遥さんはにこりともせず、ただ黙って私に手を伸ばした。
「いろは」
名前を呼ばれてどくんと鼓動が高鳴った。
「はる、かさ……」
彼は私の髪を搔き上げるように撫でて、顔を近づけてきた。
そして、なぜか耳たぶに口づけされた。
「ひゃっ!?」
彼の吐息とキスの音が耳の奥から脳まで伝わって、体中がびくっと震えた。
「こんな格好して、誘ってるの?」
「えっ!?」
どくんと鼓動が高鳴った。
やばい……大人になりすぎた!