18婚~ヤンデレな旦那さまに溺愛されています~
「ま、待って。遥さん……食事に」
「わかってるよ」
「え?」
遥さんは少し離れて私の頭を撫でた。
そこにはいつもみたいな極上の微笑みがあって、少しばかり安堵した。
「そういう服、持っていたんだね」
「あの、似合ってないですか?」
「いや」
遥さんは口もとに笑みを浮かべたまま、鋭い眼差しで私をまっすぐに見つめてた。
「綺麗だ。とても」
心臓が、撃ち抜かれるかと思った。
いつもの“綺麗”と似ているけど、今のは少し違う。
もっと重くて深い言葉のように思えた。
「ありがとう、ございます」
「じゃあ、行こうか」
「はい」
大人の雰囲気はここまでだった。
遥さんの表情が急に変わって、にっこりと屈託のない笑顔になる。
「その服に似合う店なら、オマール海老の美味しいフレンチレストランかな」
「わっ、海老大好き」
「うん、知ってる」
遥さんが苦笑するのを見て、私はハッとした。
せっかく大人の姿になったのに、子供っぽい声を出してしまった。
だけど、遥さんはさっきよりずっと優しい笑顔だし、もしかしたらいつもどおりの私のほうがいいのかもしれないなと思った。
だって、さっきの遥さんはまるで、餌を捕らえた猛獣のような雰囲気だったから。
怖くはないけど、ぞくぞくして、変な気持ちになった。
「わかってるよ」
「え?」
遥さんは少し離れて私の頭を撫でた。
そこにはいつもみたいな極上の微笑みがあって、少しばかり安堵した。
「そういう服、持っていたんだね」
「あの、似合ってないですか?」
「いや」
遥さんは口もとに笑みを浮かべたまま、鋭い眼差しで私をまっすぐに見つめてた。
「綺麗だ。とても」
心臓が、撃ち抜かれるかと思った。
いつもの“綺麗”と似ているけど、今のは少し違う。
もっと重くて深い言葉のように思えた。
「ありがとう、ございます」
「じゃあ、行こうか」
「はい」
大人の雰囲気はここまでだった。
遥さんの表情が急に変わって、にっこりと屈託のない笑顔になる。
「その服に似合う店なら、オマール海老の美味しいフレンチレストランかな」
「わっ、海老大好き」
「うん、知ってる」
遥さんが苦笑するのを見て、私はハッとした。
せっかく大人の姿になったのに、子供っぽい声を出してしまった。
だけど、遥さんはさっきよりずっと優しい笑顔だし、もしかしたらいつもどおりの私のほうがいいのかもしれないなと思った。
だって、さっきの遥さんはまるで、餌を捕らえた猛獣のような雰囲気だったから。
怖くはないけど、ぞくぞくして、変な気持ちになった。