【1月書籍化&コミカライズ配信中!】今宵、この口づけで貴方様を――
まるでコメディ映画を見ているかのように、ケラケラと笑う貴一、八重、乙葉。
そんな3人とは違い、恐怖でカタカタと震える和葉。
こんな話を聞いておいて、笑えるわけがなかった。
「まっ…待ってください。わたし…、そんな……ひ…人を殺すだなんて…」
「べつに、和葉が直接手を下すわけではない。やつは、わしのかけた術によって死ぬのだ」
和葉にとっては、まったく説明になっていなかった。
貴一がかけた術とはいえ、和葉の取る行動によって玻玖は殺されるようなものなのだから。
それに、以前乙葉が同じようなことを言ったときは、最後は自分がすると話していた貴一。
乙葉は、負の呪術で玻玖の体を縛っておくだけでいいと。
それなのに、和葉には殺せというのだ。
和葉の頭の中には、玻玖の顔が浮かぶ。
そんな3人とは違い、恐怖でカタカタと震える和葉。
こんな話を聞いておいて、笑えるわけがなかった。
「まっ…待ってください。わたし…、そんな……ひ…人を殺すだなんて…」
「べつに、和葉が直接手を下すわけではない。やつは、わしのかけた術によって死ぬのだ」
和葉にとっては、まったく説明になっていなかった。
貴一がかけた術とはいえ、和葉の取る行動によって玻玖は殺されるようなものなのだから。
それに、以前乙葉が同じようなことを言ったときは、最後は自分がすると話していた貴一。
乙葉は、負の呪術で玻玖の体を縛っておくだけでいいと。
それなのに、和葉には殺せというのだ。
和葉の頭の中には、玻玖の顔が浮かぶ。