【1月書籍化&コミカライズ配信中!】今宵、この口づけで貴方様を――
――東雲玻玖、死す。
これで、東雲家は滅亡。
現神導位を失い、再び神導位の座は黒百合家へ。
そう思っていた貴一。
だが――。
玻玖は、和葉から受け取った1つ目の盃の酒をすべて飲み干すと、何食わぬ顔で空になった盃をもとの位置へと戻した。
その姿に、唖然とする貴一。
八重と乙葉も口をぽかんと開けて、目を丸くしていた。
…おかしい。
なぜ死なない…!?
『眠毒ノ術』がかかった唇で触れた酒を飲んだというのに…!
思わず、そう叫びそうになったのをなんとか押さえる貴一。
予想外の展開に驚く貴一だが、深呼吸をして無理やり心を落ち着かせる。
それまで死人のような顔だった和葉も、あまりの驚きで2つ目の盃を落としてしまうほど。
「和葉、そんなに驚いてどうかしたか?」
これで、東雲家は滅亡。
現神導位を失い、再び神導位の座は黒百合家へ。
そう思っていた貴一。
だが――。
玻玖は、和葉から受け取った1つ目の盃の酒をすべて飲み干すと、何食わぬ顔で空になった盃をもとの位置へと戻した。
その姿に、唖然とする貴一。
八重と乙葉も口をぽかんと開けて、目を丸くしていた。
…おかしい。
なぜ死なない…!?
『眠毒ノ術』がかかった唇で触れた酒を飲んだというのに…!
思わず、そう叫びそうになったのをなんとか押さえる貴一。
予想外の展開に驚く貴一だが、深呼吸をして無理やり心を落ち着かせる。
それまで死人のような顔だった和葉も、あまりの驚きで2つ目の盃を落としてしまうほど。
「和葉、そんなに驚いてどうかしたか?」