【1月書籍化&コミカライズ配信中!】今宵、この口づけで貴方様を――
そう言って、玻玖はすべてを打ち明けた。
和葉が生まれ変わり、誕生する年月を把握していた玻玖は、その数年前に転生をはたした。
そして、生まれてきた和葉に人知れず『言ノ葉ノ術』をかけた。
なぜなら、瞳子の生まれ変わりである和葉もまた、『森羅万象ノ術』をその身に宿していたからである。
玻玖はだれかに気づかれる前に、『言ノ葉ノ術』によってその力が発動しないように抑えたのだった。
「俺は、瞳子の母のような強力な『封印ノ術』は使えない。だから、『言ノ葉ノ術』で和葉の精神を支配することしかできなかった」
「精神を…支配……」
「…ああ。和葉にどんなにつらく悲しい出来事が起こっても、精神が崩壊しないように。…瞳子はそれで、『森羅万象ノ術』が発動してしまったからな」
『言ノ葉ノ術』は、相手の精神を乗っ取る負の呪術。
和葉が生まれ変わり、誕生する年月を把握していた玻玖は、その数年前に転生をはたした。
そして、生まれてきた和葉に人知れず『言ノ葉ノ術』をかけた。
なぜなら、瞳子の生まれ変わりである和葉もまた、『森羅万象ノ術』をその身に宿していたからである。
玻玖はだれかに気づかれる前に、『言ノ葉ノ術』によってその力が発動しないように抑えたのだった。
「俺は、瞳子の母のような強力な『封印ノ術』は使えない。だから、『言ノ葉ノ術』で和葉の精神を支配することしかできなかった」
「精神を…支配……」
「…ああ。和葉にどんなにつらく悲しい出来事が起こっても、精神が崩壊しないように。…瞳子はそれで、『森羅万象ノ術』が発動してしまったからな」
『言ノ葉ノ術』は、相手の精神を乗っ取る負の呪術。