【極上溺愛】エリート鬼上司は無垢な彼女のすべてを奪いたい

「甘えんな。明日の午前中に死ぬ気でやれ」

「ひでえ」

 宮田くんと池崎さんは同じPⅯIチームの実行部隊だ。つまり優れたサービスを扱ってるにも拘わらず業績悪化で経営が傾いたSY社の立て直しを図るべく、あらゆる面からマネジメントを推進している。

 そのチームアシスタントとして私がヘルプに入ったのはつい三日前のことだった。

「すみません、今日は予定があるので」

「そっかあ残念。じゃあ宮田、いっぱい鬼部長の愚痴聞いてやっから、とりあえず帰りまで死ぬ気で頑張れ」

「ひでえ」

 ふたりの掛け合いに苦笑しながら席に戻って息をついた。

 今夜は冴島部長の悪口に花が咲くんだろうな。

 なんとも言えない気分になりながら残りの仕事に取り掛かった。

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