【極上溺愛】エリート鬼上司は無垢な彼女のすべてを奪いたい
今日はどうしようかな、と考えているとデスク脇に置いたスマホが震えた。メッセージアプリではなく電話番号で通知できるショートメッセージだ。
誰だろうと思いながら開いた瞬間、ぎくりと背中が強張った。
【昴です。昼、一緒しない? 近くまで来てるんだ】
とっさに振り返った。営業部の島を見渡す位置にある賢人さんのデスクは無人だ。向き直り急いで指先を繰った。
【無理。いきなり来ないで】
返信した直後、すぐさまメッセージが返ってきた。まるで私の答えを予期していたような速さだ。
【和花が来れないならフロアまで迎えに行くよ。二十二階だっけ、ホダカホールディングス。飛び込み営業かけちゃおっかな】
思わず立ち上がった。管理部門の江田部長が不思議そうにこちらを見る。白髪の優しいお父さんといった風貌の部長に慌てて「お昼行ってきます」と告げ、カバンを持ってフロアを後にした。
「よ、おつかれ」
一階に下りてエントランスを抜けると、アプローチのベンチに座っていたスーツ姿の昴が手を上げた。
「やめてよもう、会社に来ないで」
「だって和花、こうでもしないと会ってくんないだろ」
誰だろうと思いながら開いた瞬間、ぎくりと背中が強張った。
【昴です。昼、一緒しない? 近くまで来てるんだ】
とっさに振り返った。営業部の島を見渡す位置にある賢人さんのデスクは無人だ。向き直り急いで指先を繰った。
【無理。いきなり来ないで】
返信した直後、すぐさまメッセージが返ってきた。まるで私の答えを予期していたような速さだ。
【和花が来れないならフロアまで迎えに行くよ。二十二階だっけ、ホダカホールディングス。飛び込み営業かけちゃおっかな】
思わず立ち上がった。管理部門の江田部長が不思議そうにこちらを見る。白髪の優しいお父さんといった風貌の部長に慌てて「お昼行ってきます」と告げ、カバンを持ってフロアを後にした。
「よ、おつかれ」
一階に下りてエントランスを抜けると、アプローチのベンチに座っていたスーツ姿の昴が手を上げた。
「やめてよもう、会社に来ないで」
「だって和花、こうでもしないと会ってくんないだろ」