【極上溺愛】エリート鬼上司は無垢な彼女のすべてを奪いたい
「どうせなにかで助けてもらって、そのまま流れで付き合ったんだろ。和花のこと、たいして好きじゃないんだよ」
「ちがう。賢人さんはちゃんと言葉で伝えてくれる」
好きだとか、かわいいとか。彼はきちんと愛情表現をしてくれる。
必死な私を見て、昴はいったん言葉を切った。アイスコーヒーを一口飲んで静かに言う。
「じゃあ試してみろよ。和花から本気で同棲したいって言えばいい。それで断られたらクロだ」
心臓がドクっと音を立てた。
賢人さんを試す?
「そんなことしないよ」
身を乗り出すようにして否定すると、正面の元カレはいじわるっぽく口角を上げた。
「怖いんだ?」
「そういうことじゃない」
首を振って私は目線を落とす。
テーブルにはまだ手が付けられていない焼き菓子のお皿が三つ置かれていた。フィナンシェは大好物なのに、賢人さんが隣にいないとそれだけで色褪せて見える。
「人の気持ちを試すようなことはしたくないから」
はっきり口にすると昴はため息をついた。彼も私の性格はわかっているはずだ。
「ま、いいけどべつに。けど、俺は認めないから」
「ちがう。賢人さんはちゃんと言葉で伝えてくれる」
好きだとか、かわいいとか。彼はきちんと愛情表現をしてくれる。
必死な私を見て、昴はいったん言葉を切った。アイスコーヒーを一口飲んで静かに言う。
「じゃあ試してみろよ。和花から本気で同棲したいって言えばいい。それで断られたらクロだ」
心臓がドクっと音を立てた。
賢人さんを試す?
「そんなことしないよ」
身を乗り出すようにして否定すると、正面の元カレはいじわるっぽく口角を上げた。
「怖いんだ?」
「そういうことじゃない」
首を振って私は目線を落とす。
テーブルにはまだ手が付けられていない焼き菓子のお皿が三つ置かれていた。フィナンシェは大好物なのに、賢人さんが隣にいないとそれだけで色褪せて見える。
「人の気持ちを試すようなことはしたくないから」
はっきり口にすると昴はため息をついた。彼も私の性格はわかっているはずだ。
「ま、いいけどべつに。けど、俺は認めないから」