無能者だからと離縁された私は、「野獣王」の生贄妻となりました~じつは無能ではない私。あらたな旦那様の「真実の声」が可愛すぎて幸せ満喫中。クズな元夫と義姉は絶対に許せないので破滅してもらいます~

食べっぷりのよさ

「はい」

 反射的に返事をしてから慌ててしまった。

 男性用の夜着を着用したままであることを思い出したのである。

「レディ、パーシーとチャーリーです。お目覚めになられたようですね。よろしければ、昼食を運ばせますが」

 扉の向こうから、パーシーの声がきこえてきた。

(やはり昼をすぎていたのね)

 夢を見ることなく長時間眠っていたのだ。それだけ眠ったら、心も体も頭もスッキリするはずである。
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