無能者だからと離縁された私は、「野獣王」の生贄妻となりました~じつは無能ではない私。あらたな旦那様の「真実の声」が可愛すぎて幸せ満喫中。クズな元夫と義姉は絶対に許せないので破滅してもらいます~
「はい。すっかり眠ってしまっていました。食事は、運んでいただかなくてもわたしが食べに行きます」
「じつは、もうお持ちしているのです」

 つぎは、笑いを含んだチャーリーの声がきこえてきた。

「では、少しだけ待っていただけますか?」
「もちろん。ごゆっくり」

 それから、笑いを含んだパーシーの声。

 二人は、わたしがまだ起きたばかりであることを知っているのだ。

 急いで着替え、顔を洗って体裁を整えた。
< 101 / 375 >

この作品をシェア

pagetop