無能者だからと離縁された私は、「野獣王」の生贄妻となりました~じつは無能ではない私。あらたな旦那様の「真実の声」が可愛すぎて幸せ満喫中。クズな元夫と義姉は絶対に許せないので破滅してもらいます~
 デザインなどどうでもいい。

 ありがたいことに、ここだと社交の為のドレスは必要がない。日常生活を送るの為には、動きやすい方がずっといい。だから、選ぶのも機能的で地味なデザインのものにした。というわけで、靴もヒールのないペタンコの履きやすい靴にしたのである。

 彼らの勘違いを正そうとはしなかった。

 デザインが気に入らないからという誤解がとけても、つぎは遠慮していると考えるに違いない。

 もっとも、遠慮しているのはしているのだけれど。
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