無能者だからと離縁された私は、「野獣王」の生贄妻となりました~じつは無能ではない私。あらたな旦那様の「真実の声」が可愛すぎて幸せ満喫中。クズな元夫と義姉は絶対に許せないので破滅してもらいます~
「陛下、大丈夫ですよ。みなさんに外壁を直してもらいました」
「うちは、屋根の改修を手伝ってもらったんです」

 町の人たちは、兵士たちが役に立っていることを口々に報告している。

「なにかあれば、いつでも言ってくれ」
「陛下、そうですね。なにかあるとすれば、陛下の怒鳴り声に驚いてしまうくらいでしょうか?」

 だれかが笑いながら告げた。
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