無能者だからと離縁された私は、「野獣王」の生贄妻となりました~じつは無能ではない私。あらたな旦那様の「真実の声」が可愛すぎて幸せ満喫中。クズな元夫と義姉は絶対に許せないので破滅してもらいます~
他国の軍の駐屯地の中で、大勢の男性の目にさらされ、ある意味注目されている。ヴィクターだって見ていないふりをしつつもこっそり見張っている。どこかに行くときでも、かならずだれかがついてくる。もちろんそれは、わたしを監視しているわけではない。みんなにしてみれば、国王であるヴィクターがなにを言おうがわたしは彼の婚約者。その国王の婚約者の身の安全を護ることは、彼らにすれば当たり前のことらしい。だから駐屯地内でどこかに行くのでさえ、親衛隊の隊員がついてくる。もっとも、それも最初は煩わしかった。しかし、いまでは慣れてきている。
そして、そういう物理的にというだけでなく精神的にも「カゴの中の小鳥」状態であることはいうまでもない。
ということは、実際のところは自由ではないことになる。
が、気持ち的には以前よりよほど解放感があるし、自由気ままに考えたり行動している。
それらを考えると、いろいろ微妙である。
そして、そういう物理的にというだけでなく精神的にも「カゴの中の小鳥」状態であることはいうまでもない。
ということは、実際のところは自由ではないことになる。
が、気持ち的には以前よりよほど解放感があるし、自由気ままに考えたり行動している。
それらを考えると、いろいろ微妙である。